4月9日のニュース

雑記

 『星新一 1001話をつくったひと』 が面白いです。膨大な量の資料と、取材から立ち上がってくる星新一像。そのディティールがあまりにも細かく、熱心に、詳細に書かれていて人間的魅力と周りを取り巻く状況の面白さの相乗効果もあって、圧倒されました。ほんとに、おもしろいひとなんですよ。以下は「SFマガジン」の星新一へのインタビューの一部。

 ──質問します。SFの書き方を教えて下さい。
 「教えてあげましょう。原稿用紙を机の上に置き、万年筆をおもむろに取り上げて、右の上のほうから一字一字マス目を埋めてゆき、句切りのいいところで行を変えて、また一字一字埋めてゆき、会話が入る場合も行を変えて『』でかこむように書くと誰でもSFが書ける」

 これはひどい! でも面白い……。