7月27日のニュース

雑記

『グーグル秘録』が面白い。グーグルが今まで何をやってきたのか、その奇跡を辿る上での創業者二人の圧倒的な個性が、やっぱり読んでいて楽しい。個性を表すのに、変人、とひと言でいうとそうなるだろう。ラリー・ペイジは人と会う時でも携帯端末から決して顔を上げずにほとんど声を出さないと言うし、しかも常に効率、論理を重視するあまり感情を理解することが出来ない。そしてもう一人のプリンは自由奔放で明るく発想力に富んでいるが大人数での友好は苦手だ。妻の会社の授賞式か何かで、しょっちゅう何かの影に隠れて写真をとってしきりに帰りたがっていたと言う。そして二人ともハンパなく自由と効率を愛する技術オタク。利益追求に目を向けずに自分が創っていて面白い物を、世界をより便利にするものを、という姿勢、それこそが新しい物を作っていく原動力になっているようだ。楽しんでいる人をみるのは楽しいものだ。

ビル・ゲイツはインタビューのなかで、「最も恐れている挑戦者は?」と聞かれた時にその時猛威をふるっていたネットスケープサン・マイクロシステムズ、オラクル、アップル、などの名前を上げずに、「怖いのは、どこかのガレージで、まったく新しい何かを生みだしている連中だ」と答えた。既存のビジネスを脅かすのはいつだってイノベーションで、イノベーションを起こすのは大抵自由に時間を使って自由な発想を行う人達だ、ということだろう。いやはや、まったく面白いものである。