1月7日のニュース

雑記

小説というのは、最初の一文を書いた時にその世界が始まるといっても過言ではありません。というか過言でも何でもなく絶対的な事実です。よくSFでは「私たちの世界は、ひょっとしたら昨日出来たのかもしれない。一週間前の記憶があるといっても、その記憶が昨日作りだされたものでないとは言い切れない」というひどい仮説がありますが、小説の世界はまさにそんな世界なわけです。

別にだからどうしたっていうわけではないんですが、それだけ最初の一文は小説にとってだいじなんだよな〜〜と思いながら小説を読んでいるのです。ただどうしても「そこから始まらざるを得ない」というのは、小説形態の制約の一つにならざるを得ないのかな、とちょっと疑問に思ってたのですね。

よくわかんないですけどほら、ミステリィでは謎が提示され、探偵役がその謎を解き明かすことによって物語が終了するというわかりやすいストーリーがありますが、ある意味ではその決まりきった定型が読んでいる側からすれば「どうせ解決されるんだろ?」と予測されることによって、驚きは多少減ってしまうわけで。

犯人を明かさなかったり、クソとんでもない方法で謎を解くといったやり方を試したのが清涼院流水先生や森博嗣先生みたいなミステリィ作家で、僕はどちらかといえば通常ルールを破る人達の作品の方が好きなのです。というわけで長い前置きですけど最初の一文から始まらない小説
というものをぼやぼや考えていたら、一個思いついたのが「突然始めればいいじゃん!」ってもの。ようするに

ない右手を差し出した。
四本の指はすべて根本から切り取られていた

みたいに突然始めればなんというか「最初の一文」みたいな制約から逃れられるんじゃないかなーと思ったんですけどくっだらない大した意味もないやり方だなー……とこんなに長く書いた後に客観的にみて失望している今ですけど折角書いたんでこのまま残しておきます……。

ちなみに上の二行は短編マルドゥック・スクランブル"-200"からの引用で、本来の一文は「そう言って、親指しか無い右手を差し出した」です。もちろん作中の適当に開いた部分から適当に抽出しただけで何の意味もないです。

基本読書ニュース

辞書を引くこと、図書館を使うことは「読み書き」の一部である 読書猿Classic: between / beyond readers

社長が訊く『ニンテンドー3DS』

読書とは関係ないけど……。個人的に驚愕したのが3Dボリュームってアイデア。そんなもの、まったく考え付かなかったなぁ……。

「言いたいことは全部作品に込めた」山本寛監督、ノイタミナ新作発表会で語る - GIGAZINE

今期のアニメだとこのフラクタル魔法少女のやつだけみる予定。面白そう。

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ぼかぁ割と何でも泣いてしまうのでめっちゃ泣きます。

Togetter - 「出版の現状など、都条例健全育成条例関連」

Togetter - 「猪瀬直樹氏の、人間とーく;「本を読む族と本を読まない族」」

今詭弁に関する本を読んでいるのですけど、これは勉強になるなぁ。