6月28日のニュース

雑記

サブリミナル効果」というものがある。今読んでいる『単純な脳、複雑な私』という本に出てくる、サブリミナル効果を実証する実験というのがなかなか面白い。ごくごく簡単なものでいうと、映画のスクリーン、本編の上映前に「ジュースが飲みたい」的な文章を誰が見ても認識できないぐらい一瞬表示させるだけで実際に売店の売り上げが20%あがった、みたいなものが「サブリミナル効果」です。

もうちょっと具体的な実験になると、テレビゲームの実験があります。終了後にスコアが出ますが、その獲得点数に応じて賞金がもらえます。何回もやるのですが、実験ですので、実際にゲームをやる前に「1ポンド銀貨か1ペニー硬貨のどちらか」を映画の時と同じようにほんの一瞬だけ表示させるそうです。

ゲームをやる側には今回はいくら儲かるのかといった情報は提示されません。そうすると一瞬すぎて目に見えないのにも関わらず、100倍高額な1ポンドが表示された時の方が気合が入っているんですね(モチベーションをつかさどる脳の部分が、1ポンドの時より強く反応する)

つまり意識にはのぼらない「一瞬の情報」であっても、無意識化ではちゃんと処理されているようです。たぶんですけど。

で、ここからが本題なんですが、僕もやっぱりそういうことってあるよな〜〜って思うんですよね。具体的には本を読んでいる時なんですけど、まったく読む気が無くてぺらぺらと素早くページをめくっていて、そうすると当然コンテンツが実際にどんな内容なのかって全然わかんないんですけど、それでも「お、これは面白いぞ」というのはわかったりする。

それ以上に顕著なのは漫画で、これはもうほんの一瞬ぺらぺらってめくっただけで面白いかつまんないのかってすぐわかる。僕はサンデーとマガジンとジャンプを買っていて、全部の漫画を読んでいる訳ではないのですが一応ページはめくるんですね。

で、いつもそのまま素通りするのですがときどき「あれ?」と思う時がある。なんか面白そうだ、って。で、読むと凄い面白い。そう言う時は自分の無意識に感謝したくなる(笑)。でも「何か変だ、これは面白いに違いない」と最初に思い込みありきで読むから面白く感じるのかもしれません。

『単純な脳、複雑な私』を読んでいると、「脳ってけっこう、バカだな」と笑えてきます。お利口さんだと思っていたのに、なかなかとんちんかんなことをしてくれます。でも無意識的な部分に関しては、もっと信頼してもいいのかな、と思わせてくれました。

これからは文章媒体もぱらぱらとめくるだけで面白さを判定できるように鍛えよう(笑)良い記事を集めようと思ったら必須能力ですね。僕は結構直観で載せるか載せないか決めるので……

書評(今日は書評多めだ……)

「紙の本が消滅するとき」: 七左衛門のメモ帳

Coders at Work—プログラミングの技をめぐる探求 | inquisitor

スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション (カーマイン・ガロ) は、ジョブズやアップルがあまり好きじゃないという方こそ読むべき本だと思います。 - tokuriki.com

「人間」であり続けるために:原発危機のいま読みなおすリスク社会論 : アゴラ - ライブドアブログ

Joe's Labo : 官僚に学ぶ仕事術

初歩から最先端の成果までを実に平易に説明、日本の研究水準紹介としても有益。あとは値段さえ…… - 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal

タイミングがあわずに採り上げられないのがとても残念。今後日本のインフラ更新や維持のためにすべきことを具体的にまとめたよい本。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal

族長の初夏 : 「ザ・スタンド」 スティーヴン・キング

まったく関係ないけどジョジョスティーヴン・キングにノベライズしてほしいと思った。

メディアと日本人――変わりゆく日常 - 情報考学 Passion For The Future

『ペガサスと一角獣薬局』(柄刀一/光文社文庫) - 三軒茶屋 別館

スコット・マクラウド『マンガ学』 - logical cypher scape

プロ野球 二軍監督 - 琥珀色の戯言

二軍も試合するんだ〜といまさら知るぐらい野球音痴です。