5月28日のニュース
基本読書ニュース
◆Business Media 誠:吉田典史の時事日想:ゴーストライターは貧乏? いま原稿料を明らかに (1/4)
非常に丁寧に人に話を聞いて書いていて、感心というか感動した。
◆アキバ総研-秋公開の実写版「マリア様がみてる」! ストーリー/キャスト紹介-秋葉原総合情報サイト
◆歴史家が垂涎するツイッター | アメリカ | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
◆実はいまの文章日本語と口語って乖離してね? - G.A.W.
◆本を書くことになりました&レビュアー募集のお知らせ - ockeghem(徳丸浩)の日記
◆ニコニコに『まおゆう』動画漫画+ゆかいなWeb漫画 - 敷居の先住民
◆Togetter - まとめ「SF作家野尻抱介氏、アニメ『Angel Beats!』の紹介テキストで想起されたセカイ系をざっくり叱る」
◆『SFマガジン2010年4月号 ベストSF2009上位作家競作』:馬場秀和ブログ:So-netブログ
いきなり祈りの海が挙げられてて感動した。
電子書籍・活字の未来
活字の未来について
◆iPad革命:“魔法界の新聞”がもたらす新しい価値、チャンス (1/2) - ITmedia News
◆Togetter - まとめ「iPadで読める電子版『週刊ダイヤモンド』」
書評
◆子どもじゃなく大人が楽しむ「理科読をはじめよう」: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
◆404 Blog Not Found:構え→撃て→狙え - ペア書評 - ダダ漏れ民主主義/みんな集まれ!
『「悪」と戦う』を読んでのまとまらない雑感の話 - ポンコツ山田.com
◆『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』が悪い意味で話題沸騰中の件について - ウィンドバード::Recreation
どこからどこまでが盗作かを明確に定義するのは難しい。
長いので下に移動した雑記──アイアムアヒーロー
アイアムアヒーロー三巻が発売されました。一人の弱気で鬱々とした男が、ヒーローになっていく物語。相変わらずべらぼうに面白いです。一巻はなんかだまし討ち的なおもしろさだったけど、二巻以降は純粋に絵と物語の表現が素晴らしい。
一巻の凄いところは、主人公の何にもない日常だけで話をほとんど一巻もたせているところだと思う。この「アイアムアヒーロー」という物語が、いったいこれから何を物語るのか、それが何一つ明らかにされないまま、男の日常が淡々と描かれていく。その日常の中に細かい予兆がちりばめられているのだけど、初読で何の情報も仕入れずに読んでいると何が何だかわからないまま驚愕のラストまでいってしまう。
日常だけで話を持たせていると言っても、らき☆すたのようなふわふわとして幸福な日常と、笑えるトークを書いて持たせている訳ではない。一度は漫画家になったが打ち切られ、今はアシスタントをやっているが年齢は35歳……、再度デビューを狙えど編集者からは冷たくされ、年齢のこともあってか八方ふさがり。アシスタントの職場ではキモイ同僚に「一人言をやめろ」とウザがられ、唯一の救いの彼女は前の彼氏の話を嬉々とし、それに強く不安を感じる。
そういう、何の未来もなく、じめじめして、情けない人間の日常が、なぜ読ませるものになっているのか? たぶん、そこにはリアリティがあるからです。リアリティという言葉、私はまだよくわかってないので使いたくないのですが、凄くダメ人間で、絶望的な状況にいる主人公の英雄を見ていると、「自分もこうなるかもしれない」あるいは「こうなっていたかもしれない」とかすかにでも感じてしまう。「自分」を内包している主人公だからこそ、目が離せないのです。
そして最後に訪れる、日常の崩壊。いやあほんと、ここを初めて読んだ時はたまげた。ここで驚かなかった人が、いったい何人いるのだろう? というぐらい。たぶんこれ、展開を普通に予測出来てた人でもびっくりしたんじゃないかな。
というわけで、一巻は「日常に潜む恐怖」がテーマだったわけだけれども、二巻からは「非日常に対する恐怖」がテーマになる。そして三巻では「日常の恐怖と非日常の恐怖」が同時に押し寄せてくる……。怖いですよ、めっちゃホラー。二巻と三巻の感想は明日書きます。