5月29日のニュース

雑記──追悼について

好きな作家さんが亡くなってしまうというのはなかなか寂しい経験であります。本来書かれたはずの傑作が、生まれないままになってしまうのですから。

作家さんが亡くなると、多くの追悼エントリー、お悔やみの言葉のようなものがブログに上がりますが、そこから先の、本当の追悼という行為は、人それぞれなんだろうなあと小島秀夫監督の姿勢などを見ていて思いました。ネタバレですがメタルギアソリッドPWというゲームには、最後の最後、スタッフロールに「このゲームを伊藤計劃氏に捧ぐ」というような文章が出て終わるのです。ゲームが終わった時に思わず泣きそうになったのは秘密です。

ブログに「お悔やみ申し上げます……」というエントリをアップするのも、それはそれで一つの形なのでしょうが、もし本当に何かを受け取って、それを何らかの形で返す、追悼するという形をとるのならば、やっぱりそれは人それぞれ別の形になるのだろうし、そうしていかなくてはいけないなと思ったのです。