1月14日のニュース

雑記

ちょっと前に小説の書き出し超重要だよねーみたいな話を書いたので今日はなんとなく本棚にある本から最初の一文を抜きだしてみる。小説って書く前は無限の可能性があるわけだけど、書き始めたらあとはどんどん収束していく。なので一番難しいのはひょっとしたら書き出しかもしれない。

虐殺器官/伊藤計劃

泥に深く穿たれたトラックの轍に、ちいさな女の子が顔を突っこんでいるのが見えた。

一読して尋常でないことがわかる。まず穿たれた、や轍(わだち)という感じの武骨さが目につくし、ちいさな女の子をあえてそこに突っ込ませているのはこれはひどいと言わざるを得ない。一行目からこの残酷でナイーブな世界観を表していて怖い。冒頭にちいさな女の子の死体を配置してみせるその神経も怖い。

結晶世界/J・G・バラード

海に向かって開かれたマタール河の河口を初めて望んだとき、サンダーズ博士の心をなによりも強く打ったのは、河の暗さだった。

海に向かって開かれたというのは何かの象徴を思わせる。バラードなので恐らく何か意味はあるだろう。初めて、という単語からここが日常的な世界ではないことがわかる。それだけなら旅行かもしれない、と想像するかもしれないけれど、あいにくその河の中にサンダーズ博士の胸を打つのはその暗さである。しかし暗さに心打たれるとはいったいなんなのだろう。闇に惹かれるこの中二的な感覚は、死が蔓延しながらもめちゃくちゃに美しい世界を構築するこの『結晶世界』にはぴったしのオープニングと言えそうだ。

クビツリハイスクール/西尾維新

たとえそれが論理的にありえない可能性をすべて排除することによって導き出された結論であっても、ありそうになければありえない。

元ネタはたしか論理的にありえない可能性をすべて排除したら残った答えはどんなにありえなさそうでも真実だみたいな内容だったはず。シャーロックホームズだっけ? 西尾維新らしい、いいひねくれ方。この頃のひねくれっぷりは今思うと凄かった。これが内容を表していたかどうかあんまり思いだせないけど、かなりのトンデモ展開だったのは覚えている。ありそうにない結論をさらに上回るありえない結論が出てきて終わった気がする。このあたりから完全にジャンプ漫画のノリに移行していくのでこの冒頭にも納得といったところ。

長くなったのでこの辺で。冒頭の一文だけ語りとか、ちょっと面白くないです?

基本読書ニュース

すべての書籍は「中古品」である/図書館で本より雑誌を見るべき5つの理由 読書猿Classic: between / beyond readers

そうそう、雑誌て超いっぱいあるんですよね。

ねとらぼ:「右のキャラが、いまいち萌えない理由を3つあげなさい」 - ITmedia News

身体のバランスが変 顔のバランスが変 青すぎ

コミックナタリー - 「かってに改蔵」アニメ化決定!絶望先生はBlu-rayBOXに

いくらなんでも無茶では……。

家出した息子が漫画家になり少年サンデーに載るようになりました\( 驚 )/ - きまぐれ通信

ブクマコメしたらスターが四十個ぐらいついてた\( 驚 )/

本を読めば読むほど人生が豊かになる←バカ | ライフハックちゃんねる弐式

本を読めば全てがうまく回り始めるみたいなこと言う人がいるけど(大抵本を書いている人)正直同意しないなー。自分の本買ってほしいだけじゃないの。

Togetter - 「「書けない」状態で立ち止まるのが、「良くない」という理由@榊一郎」

漫画タイガーマスク、講談社に注文が殺到 : ニュース : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

タイトルが全てなんで別に開かなくてもいいんですけど、面白いですよね。

リアル書店の脅威、Amazonは出版社をも脅かす?

Togetter - 「我が社で最も重版回数が多い本」

新潮社が参戦したんなら他の出版社も続けばいいのに!

白水社 : このハクスイシャがすごい!2011年版