5月6日のニュース
基本読書ニュース
■無料でここまでできる→外国語を書くのに役立つサイト24選まとめ 読書猿Classic: between / beyond readers
仕事で使おう。
■暇人\(^o^)/速報 : 【瀕死】助けてっ! 音楽雑誌が売れなくて絶滅寸前! (´;ω;`) - ライブドアブログ
音楽が死にかけているのに音楽雑誌が売れるはずがない……p_q
■ライター/編集/広報、3つの視点で語るアニメ出版業界ぶっちゃけクロストーク - GIGAZINE
赤裸々だなあ。出版社ごとに出せないアニメがあったり……。
■「今、あなたが読むべき本」を賢くネットで探せるサイトまとめ - NAVER まとめ
こんなに読書系のサービスがあったとは。毎週なんか新しい読書WEBサービスが出てきている気がする。
■原作ファン 「原作に忠実に作れ。監督の作家性なんて要らない」|やらおん!
アニメに関しては、徹底的に原作を解体して欲しい派です。
■『進撃の巨人』の「調査兵団」による偵察作戦が酷すぎる件(抽象的ネタバレあり): やまもといちろうBLOG(ブログ)
■現在進行中の黒歴史 : 今から最高にみっともないことをする
■『進撃の巨人』の作者の方からまさかのマジレスを頂戴したので: やまもといちろうBLOG(ブログ)
これは良い。良いネットを見た。
■萩尾望都さん・紫綬褒章インタビュー全文掲載 | NHK「かぶん」ブログ:NHK
サロン・ド・リーブルにいって「なぜ日本には少年漫画と少女漫画があるのか」って訊かれた話があるのですが、たしかに……。当たり前すぎて、考え方こともなかったな。なんで他の国にはむしろないんだろう? 少女もスパイダーマンや筋肉むきむきの男たちの漫画を読むしかないのか?
1巻漫画いいよね。連載漫画だと「続ける」ことが目標になっているようなのが少なくないからなぁ。
■どことなく物語を感じさせるユニークなデザインのブックスタンドいろいろ - GIGAZINE
これはいい! あまり使う場所もないが……
書評
■世界の変え方の教科書「リーンスタートアップ」書評 - Future Insight
これはよかった。
■『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』(ニコラス・G・カー、篠儀直子訳、青土社)感想 - みやきち日記
論文の解釈の問題でほとんど詭弁同然の論理がいくつも出てくるので鵜呑みにするのは大変危険⇒ネット・バカ だけど危機感の持ち方としては面白い一冊。
■ほんとうに使える武器〜「武器としての決断思考」を読んで学んだこと〜 - iPhoneと本と数学となんやかんやと
■ものつくりの科学の歴史「工学の歴史」: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
コレは面白そうだ
この本は面白かったなあ。
ライトノベル
オーベルシュタインの犬の餌……! 銀河英雄伝説ファンに捧げる店だそうです。
百合小説! 読んだことない。
■アニメ質問状:「這いよれ!ニャル子さん」 オマージュは常にギリギリまで - MANTANWEB(まんたんウェブ)
■ニャル子さんのクトゥルフ神話ネタ全部解説 第4話 - クトゥルー/クトゥルフ神話作品発掘記
■『なんでライトノベルは叩かれるのか』を誰か考えてくれ - Togetter
自分が嫌いなものを好きな人がいるのが気にくわないと叩くのかなあ。
誰も得しない『魔法使いの夜』についての文章
※信者の感想です。注意。
『魔法使いの夜』をプレイしました。良すぎて、世界観に引きづられて、しばらく何もヤル気が起きませんでしたがGWなので計算通りです。しかし、これだけ世界観を作り込めるのは本当に凄いですね。他の作品とのリンクが顕著なので、一度ハマったら次の作品次の作品と芋づる式に釣れるので、マーケティングとしてもうまい。
ノベルゲームというのはあるときからきっかり進化をやめてしまったように思えます。ちょろっとこの『魔法使いの夜』の評判を見ている限りでは、どうも「面白いが、これだけ待たされたのにこれでは我慢ならん、それにもう次作が出る信頼が出来ない」という感想が多い。僕も全く同じですけど、でもそれ以上に内容に感動してしまった。
文と絵がただ表示されるのではなく、文字のバランスと演出のタイミングが飛び抜けて素晴らしい。一画面一画面すべてに最適のタイミングで、最良の演出をという執念のようなものが感じ取れるというのは、ユーザ側からすれば、恐ろしい体験です。そりゃあ時間がかかるのもわかる。それに、やりたかったこともわかる。
今のノベルゲームは、演出面での進化が一部を除いてストップしてしまっているような状況で(Rewriteとかひどかったもんな)、そこを一点突破したのはこれだけ時間をかけて一点の妥協もない完璧なものを出して突破しよう気持ちの表れでしょう。逆に言うと、これからもノベルゲームを出して会社として存続していこうと思ったら、「何かはやらなくちゃいけなかった」のかなとか考えます。
いやーしかしねー、本当に良かった。終わってから一週間近く経ってもまだ歩いているときは魔法使いの夜のことを考えているし、それが楽しい。演出が素晴らしいのはがしがし書いたとおりだけど、物語がねーやっぱり天才的。「匹敵するものを!」と思って気が狂ったようにランス・クエストとかホワイトアルバムとか最近評判の高いノベルゲームに手を出してみたけど、まったくタイプが違うので満たされない。
奈須きのこの物語的なものを、他の部分に見出すことが出来ないのだ。悲しい。山でずっと俗世間と関わりを絶って暮らしてきた主人公が、都会に出てきて人間社会のルールに戸惑いながら魔術師の美少女2人と洋館で雑居するっていう世にも羨ましい話なのだが、素晴らしいんだな。山でずっと暮らしてきた男なので、常識っていうものを自分の中に持っていない。空っぽの人間なのだ。
でもそれってひとつの素晴らしい点で、今のような文明社会、雑然としてすべてが意味のあるもので、空っぽのものがない。隙間はうめつくされてじっくりと時間をとって考える暇もない。老子の教えでは、「虚」はすべてのものを含有する、という思想があるんだけど、都会には「虚」がないんだ。主人公である草十郎が体現しているのは文明社会にいるひとりの空っぽな男だ。
あと、女の子のキャラクターがとても良かったです。青子のおっぱいは絵でみると唖然としてしまうような完成度です。絵だけじゃなくて、強い女の子って、良いんだな。しかも、勝ち気で能力があって、っていうだけではなく、精神的にも強い女の子が好きだ。メンタルが強く自分がブレない。それは草十郎とは真逆のあり方で、この対比と、どちらも素晴らしいと思う矛盾が素敵だ。
ということで個人的にはパーフェクトだった、文句がつけようがないどころか、期待していたものを大きく飛び越えていった感じ。悲しいことがひとつあって、きっとアニメになったりするんだろうけど、絶対がっかりするだろうな。現時点ですでにアニメのようなものだし、演出面でもなんでも、今の短期間のアニメ制作でこれを超えられるものが創れるはずがない、と思ってしまう。
あとは願わくば、次作が早めにでてもらえますように……。