6月25日のニュース

雑記

ダークナイトがやっていたので見た。たしか最初にみたのは映画館で、特に見たくもなかったのだが(バットマンなんてダサいと思っていた、主にスーツが)友人に連れられて見に行った。驚いたのが意外とバットマンが弱い普通の人間だったことで、スーパーマンスパイダーマンのような超人的能力がないことだった。犬にやられるし。ダークナイトにおけるバットマンはどうも戦闘があまり得意では無いようだったな。

しかし敵キャラともいえるジョーカーやトゥーフェイスもやはり普通の人間なのだ。普通の人間なのにあれだけの事ができる。バットマンも、やはり超人たちばかりのヒーローの中で「人間だからこそ」等身大のヒーローとして存在し続けてきたのかもしれない。まあ、よく知らないわけだが。最初に見た時は「まあ、思ったよりは面白かったかな」ぐらいの感想で、昨日改めてみてもそう対して感想も変わらない。

とても面白い部分がいっぱいある。たとえば冒頭のシークエンスだってそうだ。あそこで一気に引き込まれる。ジョーカーはコレ以上ないほどの悪役だ。画面に現れただけで完全に視線を掌握し、その一挙手一投足に集中させられてしまう。彼の悪役としての在り方はとても現代的で、あるいみヒーローのように見えてくる。

よく動機がない分邪悪な存在としてジョーカーが語られているが、昨日だらだら見た限りではそうなのかよくわからなかった。むしろとても動機はしっかりとしていると思うけど。終わることなく世界をひっくり返し続けたい、既存の価値観を揺さぶり続けたいというどうにもいかんともしがたい動機があるように思う。

そういう気分は現代に生きていると共感する人も多いのではないか。金を燃やすところとかさ。

物語として最後に示されるテーマもまた面白い。バットマンだけが「物語を人々に見せている強者」なのではなく、バットマンのような幻想を見せる側もまた、身近な者に幻想を維持してもらっているおかげで日々を生きていくことが出来ていることを教えてくれる、きっとそうやって世界は廻っているんだ。素晴らしい構成だった。

一方で退屈だなあという思いもある。バットマンという男はジョーカーと対比してどうにも魅力にかける。状況に翻弄されるばかりで彼が「物語を創っている」なんてことはお世辞にもいえない。彼は状況に翻弄され、現れた状況をなんとかして自分に都合の良い方に解釈して廻っているだけだ。彼が街を守る根拠である「ゴッサムにはいい人達がいる」みたいなことを言っていたけど、あんなの人によるじゃんとしか思えないし。

ヒロインにきっぱりふられているのを執事に隠してもらっている(向きあうだけの精神力がない)と思われているのも、なんとも弱々しくて悲しい(さっきも書いたようにここ自体はとても良い場面なんだけど)。しょせんおぼっちゃんなのかな。とまあどうにもバットマン自体の魅力は感じられなかったのでした。でもいい映画だよね。

書評

【書評】『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』安田浩一著+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

ぼおるぺん古事記 こうの史代 - 南信長(マンガ解説者) - コミック | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

新刊が出てたのか。買おう。

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今読んでいるんですけど、どうにもすごい。

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女性だったのか。それすら知らなんだよ。

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声優じゃなくてもいいんだヽ(´ー`)ノ

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『神の手(上/下)』(久坂部羊/幻冬舎文庫) - 三軒茶屋 別館

ちょっと読みたい。最先端のテーマを扱った作品はやっぱり抑えておきたいものよ(単純に面白いから。)どこで読んだか忘れたけど、「過去にないオリジナリティのあるテーマを発揮したいんだったら、現代をテーマにして書くことだ」ってのがあって、そうだよなあと思った。

知の広場――図書館と自由 - 情報考学 Passion For The Future

これは……読むかどうか……。30%ぐらいかな⇒読む確率

ベスト・オブ・映画欠席裁判 - 琥珀色の戯言

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